キーボードで命令文を打ち込むコマンドラインと、操作対象のオブジェクトをアイコンやウィンドウといったグラフィックで表し、それらにマウスを使って直接的に働きかける GUI の、最も大きな違いは、操作のシンタックスです。
コマンドラインが、英語の命令分にならって「動詞 + 目的語」というシンタックスでコンピュータに処理を伝えるのに対して、GUI では、「目的語(対象オブジェクトの指定)+ 動詞(メニュー選択あるいは特定のジェスチャ)」というシンタックスで操作を進めます。
「こと」を優先するのがコマンドラインで、「もの」を優先するのが GUI というわけです。
[日本語と英語]
コマンドラインの背景を考察。
英語圏の技術者がコンピュータに語りかけるように指令を送りたい。(あくまで一方的)
機械語ではなく人間の言葉で。
なので、V→Oの語順。動詞→目的語の順番。
というものがあったのではと想像できます。
のちに発展するOOUXへの親しみやすさに母国語がどう影響するか。
英語圏のユーザーにとっては、V→Oの方がしっくりくる。
日本独自で、作られたインターフェースはO→Vのものが多いのか?
気になります。