GUI の特徴は三つあると思います。
- グラフィカルな見た目
- 「目的語 → 動詞」のシンタックス
- 直接操作
GUI を GUI たらしめているのは、スクリーンがグラフィカルであることよりも、むしろ「目的語 → 動詞」のシンタックスで操作するところだと思います。
このシンタックスを守っていれば、見た目が文字だけでも GUI と言えるでしょう。ただしその場合でも、スクリーンは二次元の空間として表現されていないといけません。そうでないと、直接操作が成立しないからです。
ベン・シュナイダーマンは『ユーザー・インターフェースの設計』の中で、直接操作の実現方法として次の三点をあげています。
- 操作対象及び動作の連続的な表示
- 複雑な構文ではなく、物理的動作やボタンによる操作
- 操作対象への影響が即座に見られる高速で逐次的かつ可逆的な操作
つまり、コンピュータの操作からできるだけ間接的なメンタルモデルを排除し、現実の物理法則に従ってユーザーインターフェースを表現するということです。